2012年2月4日(土)
二口さんは第一回と第二回の原爆ドームの保存工事をされました。
初めてのことだらけの工事だったそうです。
初めに1cm幅のドリルを使っただけで大きな壁が揺れだしたので、すぐに中断したそうです。その後広島大学と一緒にテストピースを作り検査をしたり、鉄骨でドームの周囲を壁で囲い、その壁をパイプで支えて絶対に動かないように固定したりして、作業したそうです。
その時に使ったエポキシ樹脂の費用が不足したので、広島市が大阪で募金を行い資金をまかなったそうです。
ブロックの隙間に蛇の巣やスズメの巣を見つけたこともあったそうです。
原爆ドーム保存工事では、「破壊にならないように」を合い言葉とし、いつも保存工事が破壊工事にならないように…心がけて作業していたそうです。
二口さんはとても90歳とは思えないほど元気で、ハキハキしていらっしゃいました!
今まで全く知らなかった原爆ドーム保存工事の大変さ、原爆ドームが今もなお残っていることに改めて感動させられました。
本当に貴重なお話をありがとうございました。
(民谷唯)