3月9日にスティーブン・リーパーさんのインタビューを広島女学院の第1AVにて行いました。インタビュアーは英語科の高見先生です。
スティーブン・リーパーさんは広島平和文化センターの理事長で今年度をもって辞任されるということでお話を伺いました。来年度より広島女学院大学で教鞭をとられます。
リーパーさんにはいくつかの質問をしました。
①理事長をしていて最も印象的だった事はなんですか?
2020ビジョンの組織をヨーロッパ(ベルギー)でつくれたことです。今までは広島だけでしたがネットワークを広げることが出来ました。3月1日現在、5551の市長が加盟しています。4年一度の総会が今年の8月に広島で開かれます。
②成し遂げた事、成し遂げられなかった事はありますか?
成し遂げた事
4人の非日本人(アメリカ・ヨーロッパ)の方をやとった事です。
その方達がキャンペ二アーとなり多くの市長を集めてくれたことです。アフリカや南米でもキャンペ二アーが増えているそうです。「101の原爆展」(2007年10月~2008年11月)をアメリカで開けたことです。これには女学院の卒業生の方も関わっています。
成し遂げられなかった事
十分なお金が集められなかったことです。資金集め計画(チャリティーコンサートなど)を行っていきたいです。
③理事長としてどんな感想をお持ちですか?
日本が核兵器保有国の強い国に従っていて、はっきりと核兵器廃絶することを言及できていないことを思いました。
④日本政府に対してどんな意見をお持ちですか?
外務の省(政府)がもっと核の傘には入らないという強い意志を持つべきである。日本はアメリカに依存している。日本は今、アメリカの防力の上にできている。
⑤リーパーさんが平和活動を始めるきっかけとなった出来事は?
広島に来たことです。広島に来るまでは平和について考ええたことがありませんでした。
森滝市郎さんの「力の文明から卒業して愛の文明にならなければならない」という本の中の文に影響をうけました。力の文明とは、正義のためには暴力が必要だという考えです。
⑥リーパーさんにとって平和とは?
平和は社会的健康。地球を健康にすることが平和である。平和はみんなが健康であること。
今は地球そのものと全ての人間が健康になることを考えることが平和に繋がると思う。
~リーパーさんのお話を聞いての感想~
平和と環境問題を結びつけて考えていらっしゃることに驚きました。広島に住んでいる者として自分に何が出来るか考えていかなければいけないと思いました。
貴重なお話ありがとうございました。
(河原・村上)